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いちご状血管腫(乳児血管腫)治療 小児用ヘマンジオルシロップ新発売

こんにちは 院長です。
マルホ製薬から乳児血管腫治療のヘマンジオルシロップが認可、発売となりました。
(乳児血管腫=いちご状血管腫)
(血管奇形=単純性血管腫 いちごは血管奇形ではない)
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(ヘマンジオ-ルシロップ=プロプラノロールシロップ=βブロッカー)
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https://www.maruho.co.jp/medical/hemangiol/proper-use/schedule/
7,8年前にserendipitous discoveryと論文を紹介されてから
一部小児科の先生には治験段階として患者さまをお願いをして有効な成績を収めていましたが、ついにこの2016夏から適応されました。
当院では初期投与は大学の小児科H先生や市民病院のK先生などにお願いをして「入院のもと」投与し、十分な検査、バイタルチェックの上で慎重投与されています。
いままで重症の患者様に治療を行い経過が順調でした。
βブロッカーは心臓疾患、不整脈などに処方されます。大人なら日常内服してますので内科通院して慣れていればほぼ大丈夫です。
しかし
いちご状血管腫の発症は生後数ヶ月から3、4歳の赤ちゃん、幼児です。
当院でも簡単に処方したいところですが・・・
今まで私が経験した中止例は、低血糖疑い3例、肝機能障害1例、不整脈?1例でした。
醜状例の依頼患者全例が20例ほどデスので合併症は、少なくはないですね。
簡単に処方するべき内服薬ではないのですが、慎重投与がベターです。

なお私見ですが、いちご状血管腫にβブロッカーだけを投与しただけの症例を経験初期のころに何例か診ていたのですが、腫瘤型のとても大きな物は改善しませんでした。
また
βブロッカーをやめたらまた再発したという例も1例経験しました。
今は
βブロッカー内服投与とレーザー治療のコンビネーション治療を私は推進しています。
初めて今年で4年目になりますが、良い結果を得ています。
なお 内服投与とレーザー治療はタイミングがありますのではやめにご相談下さい。
現状入院が必要です!

院長 

プロフィール

nishihori

理事長 西堀 公治

昭和43年 岐阜県 穂積市 生まれ
昭和62年 岐阜県立加納高校を卒業
平成6年 愛知医科大学医学部を卒業
平成8年 社会保険中京病院形成外科で医長として勤務
平成17年 愛知医科大学病院形成外科で助教として勤務
平成23年3月 西堀形成外科(名古屋市名東区藤が丘)を開業

臨床医として、小児あざや美容のレーザー治療に加えて
やけど・やけど跡、傷・傷跡の治療にも専門的に取り組む。
現在では手術を伴わない"Nonsurgical(メスを使わない)治療の可能性"
をテーマに臨床研究に取り組んでいる。

資格等:
日本形成外科学会:認定専門医・領域指導医
日本レーザー医学会:認定専門医・認定指導医・評議員
日本熱傷学会:認定専門医