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乳児血管腫の「内服治療薬」小児用ヘマンジオルシロップ適応の質問!

こんにちは 院長です。

まず一言、「乳児血管腫は、いちご状血管腫を示します。
単純性血管腫は先天性血管腫です。
単純性血管腫は赤ちゃんにあっても 乳児血管腫ではありません。」
と申し上げます。

2016年8月~新発売された「乳児血管腫IH:いちご状血管腫」に対する内服治療薬についての質問が多いので説明いたします。

8年ほど前に論文掲載されて、早急に治療薬として認可された「ヘマンジオシロップ」
βブロッカー、経口プロプラノロール療法として(商品名;インデラル)としていちご状血管腫の醜状症例に対して治験的に使われ良好な成績を収めてきました。
当院でも20例ほどに適応していますがside effectもあり慎重投与が必要です。

多くのお母様からご質問を受けますので以下に現状をお伝えします。

①ヘマンジオシロップは、乳児血管腫(いちご状血管腫))の適応があるので先天性血管腫である血管奇形(単純性血管腫 ポートワイン血管腫)などにヘマンジオシロップの内服治療適応はない

・・・たぶん 乳児血管腫が適応と書いているので赤ちゃんの血管腫は全部→乳児の血管腫という認識が深いのだと思います。やれやれ、名前を付けるのは難しいです。
まさかこんな認識がでるとはミルケンも(゜Д゜)でしょう

②簡単に処方できる内服薬ではない。今は入院して、検査をしながら慎重投与が必要

・・・様々な合併症があるので外来で「はい」って 簡単に処方できません

③慎重投与が必要なので現状「入院」してバイタルチェックしながら投与しています。

・・・入院して 点滴確保、心電図モニター装着、緊急カート準備をして内服投与します。
1時間後にバイタルチェック、血糖測定(血がでます)。
小児科経験のナースに聞いて見ましたが
結構おおごと(大事)!です
1週間ぐらい入院必要です。

④専門小児科医師にお願いしておりますので、形成外科で治療をする時は、小児科医師と形成外科医師の連携が必要です。

・・・内服ヘマンジオマシロップだけで乳児血管腫:いちご状血管腫が完全になおる訳ではありません。やめて再発例もあります。そんなときはレーザー治療など併用し良好な結果を得てます。

まだまだ症例数がすくないので全国のあざ治療医師の見解を学会で報告しますね。またアップします。

WS000142.JPG
マルホの治療スケジュールより
https://www.maruho.co.jp/medical/hemangiol/proper-use/schedule/
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プロフィール

nishihori

理事長 西堀 公治

昭和43年 岐阜県 穂積市 生まれ
昭和62年 岐阜県立加納高校を卒業
平成6年 愛知医科大学医学部を卒業
平成8年 社会保険中京病院形成外科で医長として勤務
平成17年 愛知医科大学病院形成外科で助教として勤務
平成23年3月 西堀形成外科(名古屋市名東区藤が丘)を開業

臨床医として、小児あざや美容のレーザー治療に加えて
やけど・やけど跡、傷・傷跡の治療にも専門的に取り組む。
現在では手術を伴わない"Nonsurgical(メスを使わない)治療の可能性"
をテーマに臨床研究に取り組んでいる。

資格等:
日本形成外科学会:認定専門医・領域指導医
日本レーザー医学会:認定専門医・認定指導医・評議員
日本熱傷学会:認定専門医