あざのレーザー治療のことならあざ治療の専門クリニック、西堀形成外科 名古屋

生まれつきの’黒あざ’のレーザーは回数がかかるの?

黒あざのレーザー治療
色素性母斑など黒いあざにレーザー治療は効果があるのか?こんなこと良く聞かれます。一般的には「ない」とお答えします。
しかし、写真の様にしつこく しつこくレーザーを20回照射するとかなり小さく薄くなってきます。
悪性化・メラノーマを発症する危惧があるのですが、文献的にはmedlineという医学論文のデータの検索で巨大型先天性母斑(巨大の定義は頭で手の平大 その他で平2枚)は 、悪性黒色腫マリグナント・メラノーマを生じるリスクが高いが1%から31%までばらつきがあります。
先天性母斑は可能な限り早く切除するべきである・・・と権威のある論文には書いてあります。
取り残す事、不完全切除しかゴールにならない場合の黒あざもあり可及的な切除に関しても悪性化の発祥を防止することができないとしています。
レーザー治療はどうか?
今まで青山名誉教授から横尾教授までまた 他の先生からのたくさん意見を20年聞いてきました、経験してきましたが とりあえず癌化の症例は私の周りでは 聞いたことがありません。あっ 一人いたけどその子はレーザーの影響というよりもともと病理学的診断がメラノーマだという変わった症例の5歳の子供がいたとおもいます。でも4年前に高校卒業してパン屋さんで働いている。
と言うことで 「レーザーは薄く小さく出来るが治療2回で治癒はとうていむり 希望があれば自己責任でレーザー治療する」
「悪性化を危惧する 否定は出来ないが現実悪性化はまれ(?)」
「切り取れるものならオペを勧める」
という方針ですね。写真は20回終了した患者様、今も治療中で30回ぐらい施術した。もう二回り小さくなってます。昨日、30回を終了しました。


くろあざ 無題.png

ちなみに昨日はこんな感じでした。
くろあざの今 WS000019.JPG

あと一息ですね
がんばりましょう!!!Mちゃん!!

プロフィール

nishihori

理事長 西堀 公治

昭和43年 岐阜県 穂積市 生まれ
昭和62年 岐阜県立加納高校を卒業
平成6年 愛知医科大学医学部を卒業
平成8年 社会保険中京病院形成外科で医長として勤務
平成17年 愛知医科大学病院形成外科で助教として勤務
平成23年3月 西堀形成外科(名古屋市名東区藤が丘)を開業

臨床医として、小児あざや美容のレーザー治療に加えて
やけど・やけど跡、傷・傷跡の治療にも専門的に取り組む。
現在では手術を伴わない"Nonsurgical(メスを使わない)治療の可能性"
をテーマに臨床研究に取り組んでいる。

資格等:
日本形成外科学会:認定専門医・領域指導医
日本レーザー医学会:認定専門医・認定指導医・評議員
日本熱傷学会:認定専門医