あざのレーザー治療のことならあざ治療の専門クリニック、西堀形成外科 名古屋

膝から下の黒あざに皮膚移植をしました。レーザー治療は無効でした。

 こんばんは、院長です。
足、下腿の黒あざ手術症例です。
①黒あざの治療では、レーザーがなかなか効果が無いことがしばしばあります。効果が現れない症例は、手術で切り取ることが多いですね。
また下腿や足首や足の症例は単純に縫合することが難しく、皮膚移植(全層植皮)になることも多いです。そして皮膚移植は単純縫合よりも難しく採皮部の犠牲もあり、術後のケアも重要になってきます。(今回の症例はそけい部より採皮しました)
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皮膚移植はしたからといって何も無いかのごとく綺麗になるわけではありません。パッチワークの様に切って貼ったようになります。色素沈着も起こりうるので術後は紫外線予防に努めて1年ぐらいでかなり目立ちにくくなります。時には圧迫サポーターなども必要になります。
しっかり黒あざを摘出すれば再発はほとんどありません。
②膝から下の手術では気を付けなければいけません。
簡単にメスでくりぬいて縫合する手術も、本例の様に皮膚移植をする手術でも膝から下は浮腫が起こりやすく、長時間立位や歩きすぎで痛みが増強したり、リンパの流れや血流が停滞しますので感染も起こしやすくなります。
対策としては患肢挙上安静、車いす、松葉杖の使用で足をいたわること。立ちすぎ、歩きすぎに注意していただいています。

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術後経過に苦労をしましたが、きれいな足になり移植皮膚も色が抜けて綺麗になってきました。よかったです。院長
患者様のお母様の声です↓
手術は2度(7歳の夏と8歳の冬)行い両方とも全身麻酔ということに不安と抵抗感がありました。先生や看護師さんが本人と母が納得するまで丁寧に説明して下さったので覚悟を決めることが出来ました。本人は恐怖感もなく手術にいどみましたが母はちゃんと目覚めるかアナフィラキシーが出ないか心配でした。吐き気もでず特変なくその日のうちに帰宅できました。1回目の手術は夏休みの初めに行いましたがキズのふさがりが遅く新学期の始めのうちは学校の送迎が必要で大変でした。足首と足の付け根を縫っておりほぼ固定されているので本人一人では移動できずずっとソファと床に座っている生活でした。
2回目は膝より下の固定のみだったので不便さは初回よりも減り慣れもありましたが長時間足首を伸ばしキズをかばうにしていたせいか歩き方がおかしくなりリハビリ科を紹介して頂きました。術後1年半ほど経ちますが経過もよく定期健診もしっかり似て頂けて安心しております。
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プロフィール

nishihori

理事長 西堀 公治

昭和43年 岐阜県 穂積市 生まれ
昭和62年 岐阜県立加納高校を卒業
平成6年 愛知医科大学医学部を卒業
平成8年 社会保険中京病院形成外科で医長として勤務
平成17年 愛知医科大学病院形成外科で助教として勤務
平成23年3月 西堀形成外科(名古屋市名東区藤が丘)を開業

臨床医として、小児あざや美容のレーザー治療に加えて
やけど・やけど跡、傷・傷跡の治療にも専門的に取り組む。
現在では手術を伴わない"Nonsurgical(メスを使わない)治療の可能性"
をテーマに臨床研究に取り組んでいる。

資格等:
日本形成外科学会:認定専門医・領域指導医
日本レーザー医学会:認定専門医・認定指導医・評議員
日本熱傷学会:認定専門医