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単純性血管腫とは?(赤あざ・先天性血管腫)
赤あざの一種である単純性血管腫はポートワイン血管腫とも呼ばれ、真皮の毛細血管の局所異常で、通常皮膚の膨隆を伴わず明瞭な境界線があり、均一の紅斑を呈します。

色は明るいピンク色から濃い紫色まであります。
その血管腫の主病変が真皮のどこに位置するかで、浅在性、深在性、びまん型に分類されます。
発症は生下時よりみられ自然消退しませんが、皮膚の厚さが加齢に伴って厚くなるため褪色する場合もあります。
しかし反対に色が濃くなったり、腫瘤を形成する場合もあります。

発生頻度は男性より女性に多く、顔面と頚部に発生することが多いといわれていますが、四肢にできるケースも多いです。
単純性血管腫は、乳幼児期にレーザー治療を受ければ 7割強で薄くすることが出来ます。
(あざの性状、レーザーの設定条件によって違います)
治療法
単純性血管腫は日常診察上もっとも多くみられる先天性血管腫病変の1つで、顔面などの露出部に発生したものは整容上大きな問題となります。
治療法は、色素レーザー治療が一般的です。
レーザー照射時の痛みは、成人や照射時間を数分に限れば小児でも無麻酔治療が可能ですが、通常 麻酔テープ(ペンレス)の使用やリドカイン軟膏による局所麻酔下に行います。
(全身麻酔はこのようなケースでは局麻を行うことはしません)

レーザー照射部位は、照射直後には灰青色を呈しますが、24時間後には黒色となります。

この状態は約1週間続きますが、その後暗赤色となります。
1週間以内に上皮化します。
照射後2週目より血管腫の赤色調が除々に消退を始め、褐色となり この変化は照射後1~2 カ月目まで継続します。
赤色調は数回~10回強、またはそれ以上でうすくなります。

レーザー治療後約1週間は、軟膏を塗布し、ガーゼで被覆します。
まれに水ぶくれになることがあります。軟膏処置で14日程度かかって傷は乾きます。

レーザー治療以外の方法では、ドライアイスによる冷凍療法、電気凝固法、放射線療法などがありますが副作用が伴うことが多く よっぽど腕の良い形成外科のあざ専門医以外では現在この様な治療は行われていません。
乳幼児の単純性血管腫のレーザー治療
小範囲であっても 麻酔シールペンレスを使用してレーザー治療をします。

当院では痛みを緩和するため麻酔テープや麻酔クリームを使用しています。
広範囲の場合には、生後まもなく(産院退院後)から治療を開始し、繰り返し外来にて治療を行います。
3歳を過ぎて、患児の力が強くなってきますと押さえではレーザーが困難になることも多いので全身麻酔による治療も考慮します。

小児では成人に比べ皮膚が薄く血管腫が浅い所に存在するため治療開始が早ければ早いほど治療回数は少なく、治療効果も優れています。
少ないといっても最低5.6回の繰り返し照射が必要となります。

小児の単純性血管腫は正常血管に比べ幼若なため、レーザー治療に反応しやすく、しかも小児のため治療面積が狭いので経済的です。

両親、親族の苦痛を考えてできるだけ早期に治療を開始します。
治療により期待される結果
レーザー治療の効果は、血管腫内血管の赤血球の充満度、血管内の血流速度、そして病的血管の組織学的深度により影響を受けます。

部位的には、四肢、手掌、足底部は有効率が低いようです。

成人で加齢とともに、色調の変化や隆起性病変が生じたものは、治療に抵抗を示すことも多いのですが、根気強く治療を行うことにより、かなりの効果が得られます。

通常5~6回のレーザー治療で少しずつ効果が得られます。
レーザー治療に抵抗性の腫瘤型に対しては、最新型の色素レーザーを使用したり色素レーザーやYAGレーザーなどを併用した複合レーザー照射を行ったり、手術療法の併用も必要です。
(参照:社団法人日本形成外科学会、西堀形成外科FB)
文責・記載 2013年11月23日 
改訂 2015年2月1日 
西堀公治
代表的な赤あざの種類
あざの治療料金
基本的にはあざは保険適応にて治療可能です。
お子様は自治体によってご負担はありません。